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家庭で役立つ東洋医学

肥満 について


 肥満の原因は、ほとんど飽食(腹一杯たべること)と運動不足によるものである。肥満は生活習慣病の原因になりやすく、特に油もの、甘いものはコレステロールを増やし、動脈硬化、脳出血、心不全、へとエスカレートするし、糖尿病の原因にもなる。

 古人は「禍は口からいでて、病は口から入る」と言ったが、飲食と言葉をつつしむだけで、おおよその病気と災いからのがれられるようである。論語の郷党篇にも「
飲食は腹七、八分目にして、ひかえすぎと思うぐらいがよい、中年以降は元気がなくなり、男女の色欲は衰えるが飲食の欲はやまないので、注意すべきである。老人は消化機能が弱いのでさらに注意すべきである」と記されている。反、夜食をさけ、昧の濃いもの、油っぽいものをさけて、肉を少なくすること、米飯は身体によいが、食べすぎると害になるといましめている。

 
漢方薬の聖典「本草綱目」に「海草を長く食すれば痩せる」とあり、海草をたくさん使った料理を摂るのもよいようである。

 
鍼灸療法では、耳鍼療法の口点・胃点の刺激が有効である。耳を刺激して治療する方法は東洋医学に限らず、ギリシャの医聖ヒポクラテスの著書にもみられるし、地中海沿岸では紀元前から耳に刺激をして各種疾患を治療していたようである。

 
漢方薬療法では直接の痩身薬なるものはないが、肥満体質を改善させる効能の薬はある。その使用には専門的知識が必要であるので専門家に相談されたい。又、経験的に民間薬草として十薬(ドクダミ草)や車前草(オオバコ)など利尿作用のあるものは肥満の予防に有効であるといわれている。

 
 
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