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家庭で役立つ東洋医学

胃・十二指腸潰瘍 について


 東洋医学では中国最古の医典「黄帝内経(こうていだいけい)」に“胃カン痛(いかんつう)”として胃・十二指腸潰瘍の記載がみられる。そこに記載の原因、「思いは胃を悪くする」又、「胃は湿(しつ)を嫌う」などの記載は、現代日本人に大きく関係するものである。受験、家庭、学校や会社での人間関係など精神ストレスから胃を悪くするものは多い。又、日本は気候的に湿度が高く、室内は冷暖房がゆきとどいており、移動は自動車にたよることが多く運動量が落ち、汗をかくことが少なくなっている。さらに冷蔵庫の普及によって年がら年中、冷たい飲み物やアイスクリーム、刺し身、生野菜を飲食して身体中が、水浸しである。胃病に限らず他の疾患でも、この東洋医学の「湿」という概念を通して治療することによって奏効する疾病は多く、日頃から心身がリラックスでき、軽く汗ばむ程度の体操や散歩を心がけるべきである。

 
薬草療法では、胃病や腎臓病、利尿に効果があるといわれるタラノキの樹皮や根皮を一日分15gとし煎じて飲むのもよいし、タンポポの全草を陰干ししたものは、発汗、解熱、健胃、利尿などの効果があり、一日分5g煎じて飲むとよいといわれている。

 
漢方療法では、体力も食欲もある人で胸やけや痛みのある人には、黄連湯(おうれんとう)や黄連解毒湯(おうれんげどくとう)、体格がよく食後にみぞおちや胃部に膨満感や痞之感を訴えたり、お腹がゴロゴロ鳴る人には半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)、神経質でイライラしやすく腹痛やお腹に膨満感のある人には四逆散(しぎゃくさん)、元来胃腸が弱く、色白で元気のない人には柴芍六君子湯(さいしゃくりっくんしとう)、顔色が青白くて冷え症の人には人参湯(にんじんとう)、痛みの強い人には安中散(あんちゅうさん)など薬方は多岐にわたる。

 
鍼灸療法では、A:中カン(ちゅうかん)、B:内関(ないかん)、C:足三里(あしさんり)、D:太衝(たいしょう)を基本に症状によっては他のツボも使い分ける


 
 
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