京都,宇治,鍼灸,漢方薬,東洋医学,針,灸,透析
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家庭で役立つ東洋医学

自律神経失調症 について


 われわれが生命を維持するためには、呼吸(肺)、血液の循環(心臓)、消化(胃腸)、生殖など、主に無意識の状態であっても外部環境の変化に対応して自動的に生命活動を調節するのが自律神経系である。又この神経系と感情や意思との関係が深く、たとえば呼吸や脱糞は本来、自律神経の支配を受けているが、意思によって左右される。恐怖とか怒りなどの強い精神感情を起こした場合、自律神経系の働きによって心臓の拍動は増え、気管支は拡張し、肝臓からはエネルギー源となるグリコーゲンが動員され、骨格筋や心臓、脳に十分な血液が送られて、戦いや闘争に必要な身体の状態がつくられる。この自律神経の調子が狂うと、心悸亢進、頭痛、手の震え、息苦しい、嘔気、食欲不振、下痢、便秘、めまい、のばせ、冷や汗、冷え症など精神的には不安感、心気、不眠、焦燥、抑うつ等の症状が見られる。その原因の多くは、精神的ストレスである。東洋医学では病気の原因には、内因七情(怒り、思い、喜び、悲しみ、恐れ、憂い、驚き)の精神作用があり、これが安定していると病気にならない、と言う考え方がある。 しかし、これは精神主義者の言うような精神がしっかりしていれば病気は直る、と言うものでない。東洋医学はどこまでも心身一如であり、東洋医学で身体を治すと心も治っていくのである。

 漢方薬療法では、
1、比較的体力があり、のぼせ気味で顔色が赤くイライラする傾向の人には黄連解毒湯(おうれんげどくとう)。

2、比較的体力があり、のぼせ気味、気分がイライラして落ちつかず、怒りっぽく、興奮して眠れない、口渇、便秘、顔面紅潮の症状の人には、三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)。

3、体力が中等度で、不安、不眠、のぼせ、出血傾向の人には、温清飲(うんせいいん)。

4、体力が中等度で神経過敏、精神不安、不眠、驚きやすく、抑うつ等の精神症状があり動悸、頭重、肩コリの症状には柴胡竜骨牡蛎湯(さいこりゅうこつぼれいとう)。体力がなく、やせて顔色が悪く、神経過敏、精神不安には、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)。

5、体力がなく特に婦人の抑うつ、怒りやすい、不眠、多夢、肩コリ、めまい、上半身の灼熱感には加味逍遙滑散(かみしょうようさん)。

と薬方は多岐にわたる。


 鍼灸療法では、人中(じんちゅう・図-A)、心兪(しんゆ・図-B)、巨関(こけつ・図-C)を基本に症状によって他のつぼを使いわける。 薬草療法では、笹の葉を天日乾燥させたのち煎じて一日数回飲むとよいといわれている。
 家庭でもできることとしては、毎日2,3回手足の爪の周囲をよく揉むことです。爪の周囲は、神経線維も多く、鍼灸においては、気の出入りするところと考えられているからです。


 
 
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