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家庭で役立つ東洋医学

更年期障害 について


 女性の体は、40代になると少しずつ変化し、45歳から55歳ぐらいまでの間に更年期という時期に入って閉経をむかえます。これは女性ホルモンの減少により、三十年以上も周期的におこなわれていた排卵が止まることによって、種々のホルモンのバランスがくずれ、さらに自律神経系に影響が及び、さまざまな愁訴を生じます。加えて、子供の成人、パートナーの定年退職、近親者との離別、仕事での責任ある立場などの社会環境が大きく影響し、孤立感に陥りやすく、心と身体が混乱する時期でもあると言われ、更年期障害は、閉経期前後の数年間に起こる心身の障害であるともいわれます。

 症状について
どんな症状がどれぐらい出るかには個人差があります。日本では、更年期の女性が4人いると、その内1人は治療を必要とし、その内2人は、症状はあるが積極的な治療は必要とせず、その内1人は症状が出ません。知人に出ていた症状が必ず自分にも出るわけではありませんし、程度も感じ方も人それぞれです。更年期年齢の方で日常的に不調を感じ、不安に思われたときは、不安を抱え込まずに気軽に鍼灸師にご相談下さい。

 代表的な症状
のぼせ、火照り、急な発汗、顔面が紅くなる、動悸、冷え症状、疲れやすい、だるい、やる気が出ない、首・肩こり、背中や腰・足のだるさ、頭痛、アリが這うような感覚を感じる、しびれる、イライラ、抑うつ、明確な原因の無い不安感、焦燥感 など。

 東洋医学では
年をとると生命の根本的なエネルギーであり、性生殖に関わるとされる“腎(先天の元気)”が少なくなり、働きも低下するために、他の身体の働きにも影響を及ばし様々な症状を発現すると考えます。

 日本の漢方治療では
古来より「血の道」を整えることによって、この状態が改善されてゆくとされています。その薬方は当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、逍遥散など多種にわたりますので、鍼灸師、薬剤師にご相談下さい。

 薬草療法では
紅花を600tの水の中に13g入れて200ccまで煎じて一日食間二回に分けて飲むのも良いし、1リットルの焼酎に80gの紅花をつけて薬酒にして飲むのも良いといわれます。詳しくは漢方専門店でご相談下さい。

 鍼灸治療では
女・三陰交と言われるくらい三陰交をよく用いますが、決まったやり方はありません。患者さんそれぞれの症状を詳しくお伺いし、その症状や体調にあった治療をその都度行います。
 下の図は、かなり重い更年期障害の症状(症状点数が60点満点中、58点であった)を訴えて来られた患者さん。ホルモン補充療法を行ったところ症状が増悪してしまったために週1回の鍼灸治療に切り替えたところ、約8週間で殆ど症状が無くなった症例です。鍼灸治療の効果は患者さんにより違いますので、もっと長く治療が必要な方もいらっしゃいます。 

更年期障害の改善例
更年期障害に対する鍼灸治療
更年期障害に対する鍼灸治療







三陰交:内くるぶしの指4本分上で、骨の際、押さえて痛いところにとる。
更年期障害に対する漢方治療 更年期障害に対する漢方治療


 
 
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