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脳の血管がつまったり、出血などによって起こり、意識を失うと同時に、随意運動機能が失われたりする。このような状態を脳卒中と呼んでいるが、原因や症状によっては、脳血栓、脳塞栓、脳出血、クモ膜下出血などといい、分けられる。
東洋医学では、「中風」や「僕撃」などと呼ばれる。「中風」の“風”とは、非常に早く変化し、めまいを感じて突然倒れ、意識不明となり、痙攣を来す症候群を指し、それに中(あた)るという意味である。又、特に急性期の場合は「僕撃」(突然堅いものに打ちあたって卒倒するような状態)と呼ぶこともある。このような急性期の場合、日本では鍼灸や漢方薬を用いることはなく、病院でのCTなどの診断の後、外科的あるいは内科的保存治療が必要であるが、後遺症の残った問題の多い慢性期には、鍼灸と漢方薬を用いて奏効することが多い。
漢方薬療法では、気分がイライラして、落ち着かず、頭重、のぼせ、めまい、不眠のある人には黄連解毒湯(おうれんげどくとう)、筋骨質のがっちりした体格の人で半身麻痺があり、脇腹が張った感じで、便秘するものには大柴胡湯(だいさいことう)、体格が良く、種々の精神、神経症状のある人には柴胡竜骨牡蠣湯(さいこりゅうこつぼれいとう)、怒りやすく、手足がひきつれたり、ふるえたりする人には抑肝散(よくかんさん)、半身不随や言語障害、頭痛やめまい、肩凝りには釣藤散(ちょうとうさん)、腰から下が弱く、排尿異常に八味丸(はちみがん)と、その薬方は多岐にわたる。
鍼灸療法では、古来より中風の予防に神穴と呼ばれる百会(ひゃくえ図A)、人中(じんちゅう図B)、合谷(ごうこく図C)、足三里(あしさんり図D)、太衝(たいしょう図E)を用い症状によっては他のつぼを使い分ける。
薬草療法では、クワの葉、これは漢方薬では桑葉とよばれ古来より脳卒中に効果があるといわれている。
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