|
その歴史は古く200万年前の猿人の脊髄骨や紀元前8000年のエジプトのミイラの骨に慢性関節炎の病変がたしかめられている。
東洋医学の原典「黄帝内経素間(こうていだいきょうそもん)」に慢性関節リウマチの症状を「痺症(ひしょう)」と呼び、体質と冷えと湿気によってひきおこされると書かれている。又、ギリシャの医聖ヒポクラテスは「関節内の粘液の中に湿物質が流れ込めば関節痛がおこる」と書いているが、今だ原因は確かめられていない難病である。その主な症状は、しびれ、疼痛、関節運動障害である。
体質重視の漢方薬療法では、全身の遊走性多発性の関節痛が強い場合は、防風湯(ぼうふうとう)や疎経活血湯(そけいかっけつとう)、固定性の激しい関節痛、局所の冷感、冷えると増悪し温めると軽減するものは独活寄生湯(どっかつきせいとう)、身体が重だるく動かしにくいといった症状に加え、しびれ感がつよい場合はヨク苡仁湯(よくいにんとう)など漢方薬の使用法は多岐にわたる。
鍼灸療法では、まず三焦兪(さんしょうゆ=図A)、小腸兪(しょうちょうゆ=図B)を用いて免疫能力の亢進をはかり、症状によっては他の穴(つぼ)を使い分ける。
薬草療法としては、木天蓼(もくてんりょう)マタタビの花実の※虫エイ=ぢゅうえい)を100g/Lで薬用洒をつくり、一日1回、空腹時に20〜30t飲むのもよいし、木天蓼を粉にしたものを一回1gで一日3回、空腹時に飲むのもよいといわれる。
※虫が刺傷して瘤状になったもの。
|