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家庭で役立つ東洋医学

腰痛 について


 腰痛は日常、頻度の高い訴えである。他の動物とは異なり、二本足で体重をささえる人間は歩行中でも瞬間的に体重の3−4倍の加重がかかり、不自然な動作や姿勢での運動には十倍ぐらいの加重がかかる。腰にストレスがかからないのは、横になって寝るときぐらいである。

 腰痛の原因は多彩であるが大別すると、
@腰部(脊椎)に問題のある場合、A内臓に病気(腎臓、膀胱など尿路、子宮後屈、子宮筋腫など)がある場合、B全身の病気(風邪などの熱疾患や高血圧、アルコール中毒など)による場合に分けられる。

 体質を重視する東洋医学では、原因は何であれ腰痛が治ったら、もとの病気が治るということがよくある。

 
鍼灸治療はその痛みに対する効果がとくに高い。その穴(つぼ)は、三焦兪(さんしょうゆ)、腎兪(じんゆ)、志室(ししつ)、大腸兪(だいちょうゆ)、委中(いちゅう)が多用される。

 
漢方薬療法では、一般的に痛み止めに用いるのは芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)。腰が冷えて小便が近く腰の痛みの強いものには苓姜尤甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)。貧血気昧で疲れやすく腹直筋が緊張した人には当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)。貧血して冷え症、腹に力なく、尿が近く、下腹部も痛む婦人には当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)。疲労してだるさが強くのどが渇き、腰から下に異常を感じる老人で胃腸が丈夫な人には八昧(はちみ)丸。疲れやすく冷え、頭がふらつき皮膚につやがなく腰や膝に力がなく、食欲不振には独活寄生湯(どっかつきせいとう)など多岐にわたる。

 
薬草療法ではオトギリソウ葉15gを一日分として煎服するのもよいし、又、スイカズラやショウブを浴剤に用いるのもよいといわれる。


 
 
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