全ての食べ物には薬効があり、これが薬膳の基本的な考え方です。薬膳は中医学の理論を基礎としています。一見難しそうですが、食材を自分の体質や病気のタイプに合わせて用いれば、それはもう立派な薬膳です。毎日の食生活に取り入れてみましょう！
食べ物の薬効を考えるうえで重要なことは、その食べ物が体を冷やすか、温めるかの性質です。暑い夏には温める食べ物をあまり摂らないようにし、寒い冬は体を冷やす食べ物はあまり摂らないようにします。
また食べ物の性質に「五味」があります。五味とは酸・苦・甘・辛・鹹という五種類の味に食べ物を分類し、それぞれに応じた効能を示したものです。
筋肉を引き締め、汗や尿が出すぎるのを止める作用があります。不正出血などに有効です。
余分なものを排出し、乾燥させる作用がありますから、体内の熱や水分を外に出します。高熱や便秘に有効です。
滋養強壮や止痛、毒消しの作用をもちます。
滞っているものを発散させ、気血の流れをよくする作用をもちます。風邪などに有効です。
固まりをやわらかくし、便通をよくする作用を持ちます。便秘や甲状腺瘤などに有効です。
